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小さいころ、八王子の山の上に住んでいた。築何年なのかも不明なオンボロ借家である。
コンビニ自体が少ない頃だったが、それでもコンビニまで歩いて30分くらいかかるような
場所であった。
そんな所に住んでいたため、昼間は友人と遊び夜は家の中で本を読む生活をしていた。
しかし、子供の財力で本など買えるはずもなく、同じ本を何度も読んでいた。
もうひとつの楽しみは、プラモデルだった。当時はガンプラが大人気で、
祖父に「お土産は何がいい?」と聞かれると「ガンダム」と答えていた。
もちろん、そう何個も買ってもらえるワケではなく、いつでもプラモデルが作りたくて
しょうがなかった。 結果、世の中の「モデラ」と言われる人たちのように、ひとつの
プラモデルのクオリティをひたすら あげたり、改造をすることで欲求を満たしていた。
精魂込めて作ったプラモデルを、壊す。ただ壊すだけではなく、戦場で傷ついたという
情景を感じさせる よう、ディティールアップのために破壊する。
いうなれば、純粋な破壊活動とも呼べる。
親からは「あんた! おじいちゃんに買ってもらった物を壊して!!」と怒られたりした。
今ならば説明できる。あれは、純粋なクリエイタ魂だったわけだ。
モノを作るという行為では満足せず、そこに創造のための破壊を加えた瞬間、何かを産み
出したという 記録と共に、新しい結果が生まれる。
まずは、つくり、そして、壊せ。
それが、ヒトとして何かを産み出すという行為に思えてしょうがない。
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